敷金返還請求事件の被告側に弁護士Fが付き、第1回口頭弁論で、意味不明な先制パンチを食らいました。
と、その前に、前回の内容はこちら→
敷金返還請求事件①
意味不明な主張その1
①原告は、本件建物をとにかく汚くして引き渡した。
②庭の雑草が伸びていたため、業者を呼び、費用がかかった。
なんじゃ、この主張?
それを写真とともに証拠提出してきたので、裁判官から反論を出すよう言われる。
しかたなく、本件建物の引き渡しの際、立ち会った管理会社Yにお願いし、陳述書を提出する。
陳述書の内容は、本件建物は非常にきれいな状態で引き渡しをうけたという内容。
庭の雑草については、庭=畑であることを証明し、被告の写真が、引き渡しから2か月後の写真であることを指摘。
なおかつ、2か月間の天候を証明して無人である場合の畑の雑草の伸びを証明する。
簡単にいうと、「普通、誰も手入れをしていない畑で6月10日から8月6日までの気候であれば、畑の雑草は腰ぐらいの高さまで伸びるでしょ」という内容です。
これをいかにもという形で反論書を作ります。
口頭弁論2回目の前日、弁護士Fの別の主張が届く。
これもまた、意味不明
①縁側が痛んでいた。
②床が汚れていた。
③畑の雑草の伸びの反論
すべて写真付き。
期日当日、裁判官から、また、被告の主張の反論を提出するよう言われると同時に和解の検討を促される。
こちら側は、当然、和解しますよとお返事します。
がしかし、弁護士Fは、「現段階でこちらの主張が全く無視されている状態では和解ができない」「原状回復費用の反訴を次回期日に提出する」と言い残す。
イラッとしながらも、被告主張の反論を作るため、原告と管理会社Yと打ち合わせをします。
そこで、おもしろい発見をします。
原告と管理会社Yに被告提出の写真をみせたところ、「なんですか、この写真?」
ん? 何って、原告が住んでいた建物の写真ですが・・・・・
管理会社Y
「確かに原告さんが住んでいた建物に見えますが、ここまで床板が灰色ではないですよ」
どういうこと?
管理会社Y
「まるで、廃墟のような床板に見えますが、このような状態じゃなかったです。」
「原告は、11年、本件建物に住んでいたけど、床板の色は普通に茶色でしたよ。」
と言われ、ほかの写真と見比べると、被告が「こんな灰色の床でした~~~」と主張している以外の縁側及び床板の写真は、日光が反射しているほど、きれいでした。
なんじゃ、こりゃ
偽装とはいいませんが、あまりにもやり口が酷い。
本当にこいつ弁護士か?
ここでちょっと別の話
本来、弁護士は、依頼人の利益を最優先にして行動します。
がしかし、明らかに負け裁判の場合は、ある程度の負担を依頼人にお願いして和解するよう依頼人を説得します。
今回の場合、管理会社Yが敷金を全額返還できるほど非常に良い状態であったことを認めています。
明らかに敷金を全額返還しなければならない、負け裁判です。
これが、何百万の返還請求なら、意固地になっていいと思うけど、約17万の返還金
なんで、ここまで話をややこしくするのかなぁ~~
と思いながら、本題へ
雑草の反論にしても、被告の写真をよくよくみると、インターネット上で拾ってきた写真というのは、すぐわかったので同じサイトをクリック。
城壁のような硬い岩に敷き詰められた土の上から生えている雑草。
しかも、季節が違う。
これをよく反論の材料に使ったなと思いながら、準備書面(反論書)を用意します。
また、縁側に対しての弁護士Fの主張は、
① 縁側が日光にさらされすぎていたため、縁側が痛んだ。
② 原告は、縁側にワックスをかけず、善管注意義務を怠った。
この主張(馬鹿な主張)に対して、真面目に反論しなければならないところが面倒なことです。
次回、3回目の口頭弁論のお話をします。
次回予告
ここでも、また、弁護士Fの暴走が・・・
○スキ○さんや、ほかの業者も巻き込まれる。
今日のちょこ
お疲れのところ お邪魔します。