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私の勘違いから生まれたストーリー(遺言) [業務日誌]






こんにちは、ちょこじぃです。

生活支援センターからの紹介で被害妄想の強い85歳のおばぁちゃん(以下「A」という)から遺言公正証書作成を依頼されました。

作成当日、そのAさんが来ない。

生活支援センターの職員さんと自宅を訪れると・・・

天井に向かって「もう大丈夫だから」と意味不明な事を連発

話を聞くと知り合いが明日にでも2000万円を長女に送金してくれると約束してくれたらしい・・

誰そいつ?

おもいッきり騙されてるよね

もしかして被害妄想から生まれた空想上の人?

支援センターの職員が説得するが聞く耳を持たない

これは駄目かなと思いながらAさんが2000万円を取得した経緯を話して説得を試みたところ・・・

遺言すると言い出した。

ふふふ、流石、俺。

上手く説得できた。


この2000万円はAさんのお姉さんが死亡した事によって相続したもの

争いごとがないように遺言したから何事もなくAさんが相続できたのよ。

あなたもあなたの財産を争いごとがないように相続させるために遺言をしないといけないよ

と伝えたら

目をウルウルさせながら、姉と同じことがしたいと気が狂ったように遺言をすると言い出した。

良かった。

今回、Aさんの希望を実現するためにはどうしても遺言をしないといけなかったから、ほんと良かった。

遺言公正証書作成完了後、ほっと一息をついたあと支援センターの職員から

「先生ありがとうございます。でも、先生があんな嘘を言うなんて・・・ビックリしました」

と言われた。


嘘?

俺が?

どこで嘘付いた?

全く分からない?

理由を聞いたら、Aさんの姉は遺言していなかった。

あれ?でも私がAさんの姉の相続手続きをしたよ?

どういう事?

するとAさんの姉の相続人はAさんしかいなかった。

あの時はAさんの委任状を貰って代わりに相続の手続きをしてあげただけだった。

なるほどね(´・ω・`)

そりゃ~相続人が一人なら遺言する必要はないよね。


私的には感動的な話で遺言をさせたつもりだったけど、その感動的な話が私の勘違いだったのね。

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

勘違いでも結果オーライだからいいじゃない。

そのお陰で、Aさんの希望が実現するんだから( ゚Д゚)

私の話を聞いてウルウルした感動的なシーンが私の勘違いだったなんて、口が裂けてもAさんには言えないな(´・ω・`)


まあ~Aさんも結果的には大満足しているし、全てが丸く収まるようになったんだから良かったんじゃね?








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