第92条 任意規定と異なる慣習
法令中の公の秩序に関しない規定と異なる慣習がある場合において、法律行為の当事者がその慣習による意思を有しているものと認められるときは、その慣習に従う。
解説
任意規定が適用される状況において、その任意規定とは異なる当事者の意思が存在しないものの、任意規定とは異なる慣習が存在した場合は、当事者がその慣習による意思を有しているときは、その慣習が意思表示の判断の基準となります。
つまり、法律行為の内容が不明確な場合は、慣習に従うということを規定したのが本条になります。
また、民法上の優先順位は次のとおりです。
①強行規定>②当事者の意思表示>③慣習>④任意規定
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