取得時効に関する法律と相談でよく聞かれるものを紹介します。
取得時効と登記のQ&A
Q1.取得時効完成時の所有者に対しては、時効取得した者は登記をせずとも所有権を主張できますか?
A1.主張できます。
Q2.時効により不動産の所有権を取得しても、その登記がないときは、時効完成後旧所有者から所有権を取得し登記を経た第三者に対し、その善意であると否とを問わず、所有権を主張できますか?
A2.所有権を主張できません。簡単にいうと,この場合早く登記をした者勝ちになります。
例外として、背信的悪意者は第三者に当たらないので、背信的悪意者には所有権を主張できます。
Q3.取得時効完成後に第三者が所有権を承継して登記をしても、新たに取得時効が完成した場合、時効取得した者は当該第三者に所有権を主張できますか?
A3.主張できます。
Q4.取得時効完成前に第三者が所有権を承継した場合、時効取得した者は登記をせずとも第三者に所有権を主張できますか?
A4.主張できます。
Point 時効完成前と後では、第三者がいる取り扱いが大きく違うことに注意が必要です。
時効完成前の第三者には、所有権を主張できますが、時効完成後の第三者には原則、所有権を主張できないということです。
例外 ①背信的悪意者
②時効完成後の第三者に対して新たに時効が完成した場合は、時効完成前の所有者と同じ扱いになります。
今日のちょこ
容疑者C?
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