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魂の遺言 [業務日誌]






こんにちは、ちょこじぃです。

遺言公正証書の手続きを依頼され、依頼者が入院している病院で面会。

家族の話だと、もってあと1ヵ月との事でした。

面会した時は、すごくお元気そうだったので1週間後の手続きと説明したら4日以内で完了したいと本人から希望があり公証人役場に事情を話して4日後に手続きをすることになりました。

当初は、公証人役場で手続きをする事で話をしていましたが本人の体調が芳しくなく病院で作成することになりました。

本来なら診断書を待って手続きをするところなんですが万が一ということもあり異例尽くしで遺言書を作成することになりました。

作成当日、家族から危篤状態の連絡が・・・

公証人も病院に来ているし、取りあえず病室に入ると、とても遺言書を作れる状態ではない。

諦めかけたその時、本人がカッと目を開き、意識が戻って本人から「大丈夫だ」と言われ遺言書を作成することができました。

公証人が遺言書を読み上げているときの姿は息も絶え絶えというか何かに必死にしがみ付いているという状態でした。

遺言書も無事完成し、私たちが退出するときは「ありがとう」と手を振って見送ってくれた姿はすごく印象的でした。

公証人と今夜が山でしょうねと話しながら病院を後にしたが、まさかその6時間後に亡くなるとは予想もしてなかったです。

遺言書が完成したことで、心残りが無くなった分、安心されたのか私たちが退出してすぐ意識がなくなったそうです。

家族からはあと1ヵ月持つかどうかと言われましたが、本人から4日以内に完成させたい事を言われたのは単なる希望ではなく、死期を悟った発言だったのかもしれませんね。

うまく言えませんが、魂の遺言だったと思います。









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