役員退職慰労金とは、取締役や監査役など役員であった者に対して、退任時に支払われる退職慰労金です。
一般的な退職金は、会社の退職給付制度に基づいたものです。
従業員が勤め先から勤続年数や功績などに応じて「過去の勤労の対価」として受け取るものをいいます。
役員退職慰労金も「過去の勤労の対価」として支給されますが、全く同じというわけではありません。
役員退職慰労金と一般的な退職金の大きな違いは、退職金規程に従って支給されるかどうかということです。
一般的な退職金は、企業内部で作成した就業規則(退職金規程)に基づいて支給されます。
これに対し、役員退職慰労金は退職金規定の作成の必要がありません。
その代わり定款に役員退職慰労金の支給や支払時期について記載するか、株主総会において決議する必要があります。
実務上、定款に退職金規程を定める企業は少ないため、一般的には株主総会で「役員●●に対し▲▲円の役員退職慰労金を支払う」などの旨を決議します。
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